シンガポール駐在ブログ

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海外在住者向けの証券口座を考える

 海外在住者は、非居住者として扱われ国内のネット証券で株式の売買等を行うことができません。そのため海外に証券口座を開設する必要があります。

私も先日ようやく海外証券会社の開設が完了しました。今回は、その経験を踏まえて海外証券会社の比較についてまとめます。

 

 

 比較した証券会社

大まかにグループでいうとシンガポール銀行系証券会社、グローバル証券会社の2つを今回検討しました。

シンガポール銀行系証券会社とは以下

DBS, OCBC, UOB, Standard Charters, Philip Capitalが傘下に持つ証券会社

グローバル証券会社

Citi, HSBC, SAXO証券, Charles Schwab,TD Ameritrade, Firstrade証券, インタラクティブブローカーズ証券

重視した点

  • 手数料の安さ
  • 信頼・安全性
  • 日本帰国後の取り扱い

上記3点を重視して今回口座比較にあたりました。手数料の安さは万人にとって重要な点です。zouはS&Pなど米国株式インデックスに連動するETFをメインとした運用を考えているため、特に米国ETFの手数料を重視しました。

信頼・安全性にについても大切な資産を預ける訳ですから外せません。

そして、zouは駐在期間終了とともに数年後に日本帰国がベースシナリオをなるため、口座に資産を維持できることが重要な点となります。

項目ごとの検討

手数料の安さ

まずシンガポールメジャーバンク系列DBS, OCBC, UOB、そしてCiti, HSBCと手数料率は比較的高めです。一取引あたりの手数料はUSD20ドル前後となっています。

一取引あたりの手数料はUSD10ドルほどに抑えたいと考えていたので、この観点から対象としたのは以下の証券会社です。

Standard Charters, SAXO証券, Charles Schwab,TD Ameritrade, Firstrade証券, インタラクティブブローカーズ証券

そして、Standard Chartersは非常に大きな銀行ですが、為替スプレッドがワイドで、SGDやJPYでUSDのETFを購入する場合は不利と考え除外。

SAXO証券は日本でも口座開設できる大手ネット証券ですが、取引手数料が安い代わりに、年間0.12%の資産預かり手数料がかかります。1000万円ほどの運用を考えていたので、この場合12,000円の手数料が発生するため除外しました。

以下は英語のサイトですが手数料テーブルが、まとまているので参考にさせていただきました。

Here’s What Singaporean Investors Need to Know About Commission Fees and How They Affect Investing - MoneySmart.sg

 

日本帰国後の取り扱い

Charles Schwab,TD Ameritradeは、それぞれグローバルに名の知れた銀行なので有力候補として実際に各証券会社に、日本帰国後の取り扱いについて問い合わせました。しかし、両者とも日本ではサービスを行っていないため帰国と同時に口座を閉じる必要があるとのこと。よって、残ったのはグローバルネット証券の2社。

両者は日本でもサービスをしており、日本のブロガーさんの紹介記事も見かけました。シンガポールの英語サイトではFirstrade証券は見かけず、IB証券の方は幾つか紹介されてたため、それなりに有名なようです。日本でもサービスを行っているため、口座資産の維持や移管もできるようです。

Firstrade証券, インタラクティブブローカーズ証券(IB証券)

信頼・安全性

以下はIB証券からの引用ですが、IB証券が万が一破綻した場合でも、資産保全がされていることから、 知名度の高さと合わせてIB証券をメイン口座と決めました。ちなみにS&Pの格付けでは IB証券はBBB+格付けでした。

顧客資産はSIPC(投資家保護基金)より合計$ 500,000(現金は$ 250,000まで)保護を受けることができます。その上でInteractive Brokers LLCはロイズ 1との保険契約を結んでおります。補償額の上限は1億5000万ドルと設定されていますが、その上限額を超えない範囲で1受益者あたり3千万ドル(現金は 90万ドル)を上限として保障の対象としております。

 

まとめ

 結局、IB証券、Firstrade証券の2つに口座を開設しました。書類のやりとりもなく通常2営業日ほどで口座開設が終わるようです。私はIB証券は2週間ほどかかりました。海外在住なこと、勤務先について追加の確認事項があったようです。 

証券口座の選択は重要で且つ自己責任が伴いますので、断定的なことは伝えれません。以上は、あくまで私個人の考えですが、ご参考になれば幸いです。