シンガポール駐在ブログ

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手軽に購入出来るシンガポール国債 SSBの紹介(利回り2.5%)

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今回はシンガポールの政府債であるシンガポール セービングボンド(Singapore Saving Bond、以下SSB)を紹介します。

以前、高い預金金利口座を紹介しましたが、そう言った優遇レートが付与される残高には上限があります。UOBでは75,000SGD(約600万円)迄です。この上限を超える資産の保有先を検討している中で見つけたのが、今回紹介するSSBです。また、SSBは条件を満たせばシンガポール居住者以外も投資できます。

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シンガポール セービングボンド(SSB)とは

シンガポール政府証券の1つと定義されており、裏付けはシンガポール政府によって保証されています。毎月発行されており、購入機会は1ヶ月に1度です。適用金利は発行の際に決定され、期間は一律10年(ただし早期償還可)。適用金利は1年ごとにステップアップして上昇します。よって、長期保有する方が高い金利を得れます。

以下おさらいです。

発行者: シンガポール政府

発行頻度: 毎月

期間: 満期10年(早期償還可能)

適用金利①: 発行の際に決定

適用金利②: 金利はステップアップ式で上昇(以下は2019/1のSSBの金利です)

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ssb201901

シンガポール国債との違い

証券所に上場されていない

国債と異なり証券所に上場されておらず、トレードできません。なのでキャピタルゲイン・ロスが発生することはありません。償還はいつでも申請可能で、基本的に償還依頼を行った翌月に償還できます。

少額から購入可能

500SGDから購入可能なため、手軽に始められます。また購入手数料は1回につき2SGDと低コストです。償還にかかるコストも同様に2SGDと気軽に始め、金利が上昇したタイミングで償還して、高い金利のSSBへの乗り換えが可能です。ちなみに投資上限額は一人あたり200,000SGD(1,600万円)までです。

シンガポール セービングボンド(SSB)のメリット

手軽に高金利を得れること

500SGDから投資でき、かつ手数料も2SGDとかなり低いです。そして、2019年1月に発行が発表されたSSBの1年目の金利は1.98%、満期まで保有した場合は2.20%と相応に高い金利が得れます。

早期償還のペナルティーがないこと

2SGDの手数料を払えば早期償還できます。そして、償還までの間の金利も払われるため、かなり流動性の高い資産として扱えます。金利が上がれば償還して、新しく出た金利の高いSSBの乗り換えればいいですし、株式へ移し変えも償還すれば自由度を持って行えます。

まとめ

安全資産、自由度を持たせたい資産の置き所してSSBは、低コストの割に2%前後の金利を最短1ヶ月の投資から得れるため魅力的ではないでしょうか。

100,000SGD(約800万円)をSSBに預ければ、1ヶ月で165SGD(約13,000円)、1年間で1,980SGD(約158,000円)と円預金と比べ物にならない金利がつきます。そしてシンガポール居住者は金利収入に非課税です。

次回は、SSBへの投資するにあたっての口座の設定など解説します。

 

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海外在住者が、米国株の税金を下げる方法

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日本居住者は、米国株式・ETFの配当にかかる税率は10%です。これは、日米租税条約によって軽減税率が適用されているからです。しかし、このような軽減税率がない国に住んでいる日本人は一律30%の配当税がかかります。

今回は、このような軽減税率がない国(シンガポール含む)にお住まいな方を対象に配当税を抑える方法を紹介したいと思います。

シンガポール居住者である私も、VOOなどの米国株式インデックスに連動するETFを購入した場合、配当には30%の税金がかかってしまいます。 

 アイルランドETFとは

アイルランド籍のETFに投資するのが今回の方法です。米国、アイルランド 間では配当を15%に軽減する租税条約があります。そして、European Stock Exchangeに上場するアイルランド籍のETFを購入することで、配当にかかる税率を15%に抑えることができます。

そして、バンガードやiSharesは、軽減税率がない国の投資家のために、アメリカ株式、グローバル株式を投資対象としたETF(アイルランド籍)を、European Stock Exchangeに上場しています。よって、アイルランド籍のマイナーETFへの投資をする必要はありません。

バンガードの人気ETFであるVOO(S&P500)の、アイルランド籍にあたるのがVUSDです。おさらいですが配当への税率は以下のようになります。

US ETF(eg. VOO) > 30%の税率

Ireland ETF(eg, VUSD) > 15%の税率

※米国株式の配当に係る軽減税率のない国にお住いの場合

アイルランドETFの種類

バンガードのVUSDというETF以外にも、バンガードはアイルランド籍のETFを上場しています。そして、iSharesからもアイルランド籍のETFが出ており、メジャーなETFアイルランド籍版を売買することは可能です。IWDAは、アイルランド籍のMSCI World Indexに連動するETFです。

ここで少し応用編です。Vanguard All World ETF(VWRD)は、バンガードが上場しているアイルランドETFです。アメリカ以外のグローバル株式を投資対象に含むETFですが、こちらの配当税率は15%よりも低いようです。

アメリカ株式への投資割合が50%ほどですが、他の国の株式分に係る配当税率は別途計算されており、合算すると10%ほどになっているようです。詳しくはバンガードのサイトをご確認ください。

以下は、ここまでのおさらいです。

US ETF(eg. VOO) > 30%の税率

Ireland ETF(eg, VUSD) > 15%の税率

Ireland ETF(eg, VWRD) > 約10%の税率

 ※米国株式の配当に係る軽減税率のない国にお住いの場合 

以下サイトは英語ですがアイルランドETFの仕組みが解説されており、仕組みに興味のある方は是非一読ください。

Nonresident alien with no US tax treaty & Irish ETFs - Bogleheads

 

アイルランドETFの問題点

アイルランド籍のETF(VUSDなど)は、米国籍のもの(VOOなど)に比べて流動性・経費率といった点では劣ります。

ただ、配当への軽減税率は、以上のコストを上回ると考えられ有用な選択肢となりそうです。また多くのアイルランドETFはUSD建で上場されているため、USDベースでは為替リスクは発生しないものが多いです。

まとめ

私自身、資産の多くを米国株式に連動するインデックス型ETFに分配したいと考えていますが、配当への税率は結構な大きさです。5%の配当を得たとしても、税引き後は3.5%です。長い目で配当税分1.5%(5% - 3.5%)は、投資のコストとしてのしかかってきます。海外在住者は一度アイルランドETFも選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

 

Kindle Paperwhite防水機能搭載モデルへの買い替えレビュー(第10世代)

以前、シンガポールへ持ってくるオススメグッズとしてKindle Paperwihteを紹介しましたが、今回2018年に発売されたKindle Paperwhite 10世代に買い替えたのでレビューします。ちなみに今までは6世代の2015年発売モデルと使用していました。 

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買い替えレビュー

まず良かった点、いまいちな点を上げさせていただきます。

良かった点

・画面がフラット

今までのモデルは画面が少しクボんでいましたが、新モデルから画面はフラットです。そして、これが思いのほかストレスを軽減してくれました。フラットになることでページめくりが楽になり、新モデルを手に取った後に、旧モデルを触るとストレスに感じるほどの差です。

以下は旧Kindleと並べたものです。右側が新Kindleですが平らで、画面がガラスになっているのがわかると思います。

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・軽い

手にとって感じられるレベルで体感できます。zouは毎日Kindleで読書するので、これは本当にありがたいです。

・ページめくりの反応が少し良くなった

Kindleユーザーの方はご存知の通り、ページの切り替えがタブレットなどと違いモタつきます。今回のモデルもモタつきはありますが、それが軽減されたように感じます。

いまいちな点

・Kindleのロゴが少し邪魔

画面の下にKindleとロゴがあるのですが、ちょっと邪魔かなと思います。何もない方がシンプルで、気もちらずいい気がします。

・電源ボタンの位置

 旧モデルでは全くなかったのですが、読書中に指が電源ボタンにあたりオフにすることが何度かあります。慣れの問題かもしれませんが少しストレスです。

買い替えがオススメな人

・お風呂、プール沿いなので読書が好きな人

防水なので新モデルの恩恵を大きく感じる思います。zouも昔、お風呂でジップロップにKindleを入れて本を読んでましたw

・毎日Kindle Paperwhiteを手にする人

画面のフラットなことによるストレスの軽減、軽くなったことが感じられ読書が楽になった点から、個人的は防水なしでも買い替えて良かったと感じています。

買い替え不要な人

・そんなにKindleを使わない人

正直、今回の新モデルは防水を除いても進化が感じられ満足度が高いです。そんなにKindleを使用しない人を除いてはオススメできる商品です。

まとめ

個人的には今回の買い替えは正解でした。Kindle Unlimitedにも登録しており、Kindleヘビーユーザーなので特にその恩恵は感じます。私は32GのWifiモデルにしましたがセールで12,000円ほどで購入しました。2年で買え変えることを考えると毎月500円。そう思うとお得な買い物をしたと感じています。

 

Kindle Paperwhite、電子書籍リーダー、防水機能搭載、Wi-Fi 、32GB(Newモデル)

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海外赴任・引越準備編③ 日本から持ってきてよかったものパート2

以前、日本から持ってきてよかったもんベスト5を紹介しました。

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今回は続編で、さらに5つ紹介します。zouは、今回ご紹介するものをシンガポールに来てから国際便で日本から送ったのでお金も手間もかかりました。もしこれからシンガポールに来る方、一時帰国の予定があって日本から荷物を持ってこれる方などの参考になれば幸いです。 

ブラーバ

ルンバと同じiROBOTから出てる拭き掃除専用ロボです。シンガポールは年中暑いです。そして部屋の中でスリッパや靴下なんて暑いので履きたくないです。ただ床が汚れてると、裸足では歩きたくない。。でも拭き掃除なんて面倒。。

zouもずぼらなタイプですが、できれば部屋は綺麗にしておきたい。拭き掃除専用のブラーバは水拭き乾拭き、ボタンひとつで掃除してくれたます。

そして、ルンバと違って静か!部屋にいる時に動かしてても全然気になりません。なので外出中はルンバで掃除、そして部屋にいる時はブラーバを動かすというのが日課です。

リビング、寝室と1時間くらいかけてゆっくり掃除してくれます。ただルンバと違って、段差を上り下りできないので、段差があるところは手動で動かしてやらないといけません。

あとブラーバがあればルンバはいらない、どちらかで良いという意見もありますが、個人的にはどっちもあるとすごく快適です。ホコリ、ゴミの吸引にはルンバが上手です。

 

サーモスタンブラー

暑いので家の中で水、お茶、アイスコーヒーと飲みますが、そう言った冷たい液体はコップに水滴がついて、テーブルも濡れます。ちょっとしたことですが、ティッシュで拭くのもめんどくさい。そんな時、魔法瓶のタンブラーは重宝します。

zouはビールやハイボールもサーモスのタンブラーで飲んでます。こちら地味に快適です。

サーモス 真空断熱タンブラー 420ml ステンレス JDE-420

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Amazon Echo(スマートスピーカー)

 zouはAmazonプライム会員なんですが、スマートスピーかーもAmazonのEcho Plusを利用しています。だいたい音楽再生、アラームで利用するくらいなんですが、話しかけて動作が終わるのは何気に楽です。

"ジャズかけて", "集中できる音楽流して", "明日7時に起こして"

とか喋って動作が完了するのはいいですね。

 

Kindle Fire

 Amazon続きなんですがタブレットもAmazonのKindle Fireを使用しています。タブレットでネットしたり、雑誌読んだり便利です。iPadなどは高額で、ちょっとためらいますが、Kindle Fireであれば1万円以下でサクサク動きます。あとzouはセールで買って5000円程度でした。セール時の購入がオススメです。

日本の雑誌もポチッと購入して読んでいますが、通常のKindleは雑誌には向かないため、雑誌を読むならタブレットは必須です。

 

Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) (Newモデル) 16GB

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ブリタ浄水ポット

シンガポールは水道水の質も良く飲料水として問題ないです。ただ、日本でも水道水を飲むのには抵抗があったので、ペットボトルの水を買うか、浄水器をつけることを考えました。

ペットボトルの購入は重くて面倒、お金もかかる。蛇口備え付け型の浄水器は、マンションの蛇口に合わず、結局、浄水ポットに行き着きました。

ブリタは日本でも有名で安心のブランドであること。ポットごと冷蔵庫に入れれば冷たい水が飲めて便利です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。少しAmazonに偏ってしまいましたが、それくらいに生活に溶け込んできている印象を受けました。

 

海外在住者向けの証券口座を考える

 海外在住者は、非居住者として扱われ国内のネット証券で株式の売買等を行うことができません。そのため海外に証券口座を開設する必要があります。

私も先日ようやく海外証券会社の開設が完了しました。今回は、その経験を踏まえて海外証券会社の比較についてまとめます。

 

 

 比較した証券会社

大まかにグループでいうとシンガポール銀行系証券会社、グローバル証券会社の2つを今回検討しました。

シンガポール銀行系証券会社とは以下

DBS, OCBC, UOB, Standard Charters, Philip Capitalが傘下に持つ証券会社

グローバル証券会社

Citi, HSBC, SAXO証券, Charles Schwab,TD Ameritrade, Firstrade証券, インタラクティブブローカーズ証券

重視した点

  • 手数料の安さ
  • 信頼・安全性
  • 日本帰国後の取り扱い

上記3点を重視して今回口座比較にあたりました。手数料の安さは万人にとって重要な点です。zouはS&Pなど米国株式インデックスに連動するETFをメインとした運用を考えているため、特に米国ETFの手数料を重視しました。

信頼・安全性にについても大切な資産を預ける訳ですから外せません。

そして、zouは駐在期間終了とともに数年後に日本帰国がベースシナリオをなるため、口座に資産を維持できることが重要な点となります。

項目ごとの検討

手数料の安さ

まずシンガポールメジャーバンク系列DBS, OCBC, UOB、そしてCiti, HSBCと手数料率は比較的高めです。一取引あたりの手数料はUSD20ドル前後となっています。

一取引あたりの手数料はUSD10ドルほどに抑えたいと考えていたので、この観点から対象としたのは以下の証券会社です。

Standard Charters, SAXO証券, Charles Schwab,TD Ameritrade, Firstrade証券, インタラクティブブローカーズ証券

そして、Standard Chartersは非常に大きな銀行ですが、為替スプレッドがワイドで、SGDやJPYでUSDのETFを購入する場合は不利と考え除外。

SAXO証券は日本でも口座開設できる大手ネット証券ですが、取引手数料が安い代わりに、年間0.12%の資産預かり手数料がかかります。1000万円ほどの運用を考えていたので、この場合12,000円の手数料が発生するため除外しました。

以下は英語のサイトですが手数料テーブルが、まとまているので参考にさせていただきました。

Here’s What Singaporean Investors Need to Know About Commission Fees and How They Affect Investing - MoneySmart.sg

 

日本帰国後の取り扱い

Charles Schwab,TD Ameritradeは、それぞれグローバルに名の知れた銀行なので有力候補として実際に各証券会社に、日本帰国後の取り扱いについて問い合わせました。しかし、両者とも日本ではサービスを行っていないため帰国と同時に口座を閉じる必要があるとのこと。よって、残ったのはグローバルネット証券の2社。

両者は日本でもサービスをしており、日本のブロガーさんの紹介記事も見かけました。シンガポールの英語サイトではFirstrade証券は見かけず、IB証券の方は幾つか紹介されてたため、それなりに有名なようです。日本でもサービスを行っているため、口座資産の維持や移管もできるようです。

Firstrade証券, インタラクティブブローカーズ証券(IB証券)

信頼・安全性

以下はIB証券からの引用ですが、IB証券が万が一破綻した場合でも、資産保全がされていることから、 知名度の高さと合わせてIB証券をメイン口座と決めました。ちなみにS&Pの格付けでは IB証券はBBB+格付けでした。

顧客資産はSIPC(投資家保護基金)より合計$ 500,000(現金は$ 250,000まで)保護を受けることができます。その上でInteractive Brokers LLCはロイズ 1との保険契約を結んでおります。補償額の上限は1億5000万ドルと設定されていますが、その上限額を超えない範囲で1受益者あたり3千万ドル(現金は 90万ドル)を上限として保障の対象としております。

 

まとめ

 結局、IB証券、Firstrade証券の2つに口座を開設しました。書類のやりとりもなく通常2営業日ほどで口座開設が終わるようです。私はIB証券は2週間ほどかかりました。海外在住なこと、勤務先について追加の確認事項があったようです。 

証券口座の選択は重要で且つ自己責任が伴いますので、断定的なことは伝えれません。以上は、あくまで私個人の考えですが、ご参考になれば幸いです。